「袖振り合うも他生(多生)の縁」ということわざがあります。
今回の、カワイ製作所の起業者、川居相談役との同行の旅で、それをヒシヒシと感じました。
カワイ製作所の大切なお取引先の社長様が、昨年、他界されましたが、その社長さまとURAS関さんがご近所さんだったとのこと。
関さん曰く、
「お酒の好きな豪快な人でしたねえ。家が近所で、一緒に飲みにいっては、ベロベロになり、僕がご自宅の奥さんに引き渡してたんですよ(笑)。いい思い出です」
プライムガレージさんでも、
瓜生社長が、
「あの社長さんとは昔からよう飲みに行っとったよ! 最後は酔っ払って寝てしまうんよ。 連れて帰るのがタイヘンやったけど、おもろかったなあ~」
と、行く先々でその話になりました。
HKS九州サービスでは、
九州サービスの竜円社長は、同じHKSの看板をあげていたKANSAIサービスの向井社長さまとはもちろん知り合い。そして今回訪問した川居相談役が向井社長とは地元、奈良県同士の同級生という間柄ということで、話がはずみました。
みんなどこかで繋がっているんですねえ。そして、今日の訪問先は当社ブログ常連出場のJAWS山本さん。
以前、JAWSさんは、カワイ製作所訪問していますから、既知の間柄ですが、出会いのきっかけは、このブログでも度々登場するイーカスタム鶴和社長。これまた縁があることです。
広大な敷地に大量に置かれている旧アルトワークス。非常に根強い人気、などというレベルではなく、旧車ブームと同様、軽自動車界でも旧い車の人気はうなぎのぼり。
それを見た川居相談役が、
「新しい車がチヤホヤされるのは当たり前だけど、山本さんのような専門店が頑張ってくれるから、古いアルトワークスのファンの方たちは幸せですねえ。ウチも、シートレールやタワーバーのジグ、すごく場所をとるから、古い車種からドンドン捨てて、廃盤にしたいと思うことはありますが、こうやって山本さんのようなお店の頑張りを見ると、こっちも頑張ろうと思いますね!」
ピットも常に作業待ちが延々と並んでいます。
これまたトンでもないクルマ、しかもピカピカ。作業待ちでした。
魅力的で個性あるクルマばかりでウロウロしていると、突然、川居相談役の叫び声が!
「うわ~!」
なんだなんだ?
「これ! 山本さん! いますぐ売ってください! 高くてもいいですから!!!!!」
大興奮しています。山本さんは申し訳なさそうに、
「僕が山遊び用に作ったんで、1000CCのエンジン積んじゃったんです。このままでは車検取れないんですよ~。エンジン調子いいし、ボディもやり直してきれいにしてあるんですけどね」
相談役は、最後の最後までしきりに、「欲しい… 欲しい…」を繰り返していました(笑)
その後、今後の車検制度やその対応、旧い車と新しいクルマの開発方針など色んな話をしました(と書いておきます)。
夜は、必ず、山本さんが、激戦グルメエリア、久留米市の最高の居酒屋に連れて行ってくれます。
優しい山本さんは、事前に川居さんの好き嫌いの調査をしてくれていました。川居さんは、「内臓ホルモン系はダメ」。それを聞いた私と山本さんは、にやりとし「わかりました!」。というのも、私も初めて招待してもらったとき、同じように「内臓系は食べれない」と山本さんに伝えたのですが、世界一焼き鳥屋さんが多いといわれる久留米市の激ウマ鳥ホルモンに撃沈し、大好物になってしまった過去があったからです。
これが出てきた瞬間、川居さんの顔色が変わりました。
「え!?何コレ!? 超うまそうやないか!!!」
というや否や、一口食べて悶絶。「うますぎる!」 山本さんと私は大爆笑です(笑) 食べられないっていってたのに。
「こんな旨いとは思わなかった。見た目があまりにも綺麗やから食べてしもた。凄いな!」
出てくるものすべて悶絶です。写真ではわかりませんが、普通のそらまめの数倍大きなやつも、ソラマメとは思えない旨味。
焼鳥は続々でてきます。身の大きさ、ジューシーさは関西ではありえないもので、極厚の身がたまりません。さすが世界一の焼鳥の街!
福岡といえば、モツ鍋! うまい焼肉やさんのまるちょう(ホルモン)のようなとろとろの脂身が絶品。
そしてはじまりました! マスターの勝手おすすめ! 今回はなんと黒毛和牛のすき焼き!
おすすめは続きます! なんとスペアリブ! 居酒屋のスペアリブじゃあ、ありません! 本格スペアリブ専門店も真っ青なウマさとボリューム!
そして、結局、ワタシは3星の超高級レストランで何を食べるよりも最高に愛しているポテトフライ。
ジュリさんのポテトはニンニク味がとんでもなく利いていて、最高なんです! もう、明日のことなんかどうでもよくなるニンニク臭!
世代が離れていても、車おたく同士は盛り上がるんですね。お酒が入っても、ずっとクルマと仕事の話ばっかり… こういうお付き合い、いいもんです。
マスターからのびっくりサプライズ。誕生日だったんですね、山本さん。めっちゃ嬉しそうです。居酒屋ジュリさんのマスターと奥さんも熱い人たちで、山本さんの走行会でもボランティアレベルで炊き出しに出張されています。九州福岡の人たちの人情溢れるお付き合いを目の当たりにすると、幸せな気持ちになります。
超速い車のオシリはカッコイイ。支払いをするオトコの背中もカッコイイ。私のカッコイイ方程式です。いつもスイマセン。でも幸せ。
私が前任者から九州担当を引き継いでわずか3年ですが、こうやって山本さんや他のショップの社長さま、そして居酒屋ジュリさんのオーナーご夫婦に、ほんとに自然体で友達のように付き合っていただき、最初は遠いなあ…とちょっとブルーだったのが、最近では出張前はウキウキするほど。
「袖振り合うも他生(多生)の縁」
というのは、《人との縁はすべて単なる偶然ではなく、深い因縁(過去の輪廻)によって起こるものだから、どんな出会いも大切にしなければならない》
仏教では人間は何度も生まれ変わっているのだから、この世のほとんどのヒトは過去の輪廻でどこかで出会っている可能性がある。だから目の前の知らないヒトも大事にしろ、という仏教の教えだそうです。
私は特に特定の宗教は信じてませんし、輪廻、っていわれてもぴんと来ません。 ただ、少なくとも山本さんのように、実際にちょっとした出会いで始まった人間関係を大切にする人たちとお付き合いし、そういう人たちに助けられている私は、ますます他人を大切にする、人間関係を大切にすることの素晴らしさを、営業という仕事を通じて痛感しています。
などと、偉そうなこと書いていますが、この夜、大量のハイボールを摂取した私たちは、ふらふらと久留米市内を徘徊し…
(あれ? こんな写真とった記憶が無い…)
なんとか無事に久留米市の英雄、藤井フミヤが結婚式をあげた、創業明治15年という由緒ある翠香園ホテルに無事たどり着きました。(普段の営業では、ビジネスホテルなんですが、今日は特別)
まだまだ旅は続きます。